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まずは私どもが使用する鍼を知っていただきましょう!
みなさんは「鍼の太さ」ってご存知でしょうか?
私どもが使うメインの鍼の太さは
0.16mm〜0.18mm |
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の太さの鍼を使用しています。
患者さんの状態や部位によっては
さらに細い0.14mmの鍼や
さらに太い0.20mmの鍼を使うこともあります。
さて、この太さを『太い』と感じる方は どのぐらいいるのでしょうか?
他のものと比較してイメージしてみて下さい。
日本人の髪の毛の平均が 0.08mm
縫針が0.46mm〜0.97mm
ピン(画鋲)が0.45mm〜1.0mm
爪楊枝が2.0mm |
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となります。
つまり、鍼灸治療で使用する鍼は みなさんが思っている以上に意外と
『細い』ということです。
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次は鍼先のおはなしです。
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鍼灸の鍼は皮膚や筋繊維の間をかき分けて入るように、 先端が丸みを
帯びた構造をしています。
丁度、夏場わたしたちを悩ます蚊の吻(ふん)の先端と 構造が似ている
ことから、『鍼は蚊に刺される程度の痛みです。』
と例えることがあるぐらいです。
また、現在の鍼はステンレス製のものがほとんどで、 しっかりした「しなり」
があるので比較的太い 血管や神経を避けて刺すことができるため、これら
組織に大きなダメージを与えることはほとんどありません。
ここまでで鍼のイメージはできましたか?
では実際に刺してみましょう!
身体に鍼を刺すためには「鍼管(しんかん)」という道具を使って刺します。
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中国や韓国のドラマ等で見られる 鍼を持っていきなり「ブスッ」と刺す
ことは致しません。
日本独自の工夫がここにはあります。
手順は次の通りです。
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①鍼を刺す部位(ツボなど)をアルコールで消毒します。
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②鍼管に鍼を挿入して皮膚面に垂直に立てます。
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③鍼管から僅か(5㎜)に出た部分を指でしなやかに叩きます。
(切皮と言います)
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④これで鍼が刺さりました。
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⑤鍼管を抜きます
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⑥このように鍼を留めます。(置鍼)またすぐ
抜く刺し方もあります。
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⑦一定の時間が過ぎたら鍼を抜きます。 |
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⑧刺した部位の消毒をして終了です。
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参考動画 |
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